プリザーブドフラワー専門評論家のお仕事その2
プリザーブドフラワー専門評論家の稲田雅人です。
昨日、私が日頃活動しているプリザーブドフラワー専門評論家について書かせて頂きました。その続きになります。
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自分は花屋勤務の経験もなければ、花の教室に通ったりしてきませんでした。
元々は、生花のフローリストとして活躍していた相棒と共にスタートしたので、現場はあくまでも相棒に任せて、自分はサイト運営やラッピング梱包等の部門を担当していました。
本来なら、少しでもその世界の事をカジっておくべきなのかも知れませんが、自分はそんな小手先の付け焼刃よりも、適材適所で役割をしっかり分担する方を優先させました。
弊店は北海道は札幌にあるので、ネット専門店として運営していくと、そのオーダーの7割強は北海道外への発送となります。
生花はまさにナマモノですから、配送日数が掛かるとその分だけリスクも増大します。
そんな時に登場したのが、プリザーブドフラワーでした。
自分にとっては コレだ! って感じでした。
それからはプリザーブドフラワーのブームも手伝って、ドンドン忙しくなってきました。
そうこうしていると、お客様とのやり取りの中で、お花のエキスパートじゃない自分の立ち位置に対する不安定さを覚える様になりました。
それは同時にフローリストとの信頼関係にも直結してきました。
「お花の事知らないんだから口出ししないで欲しい」
「また安請け合いして〜、そんなの出来ないよ〜!」
フローリストからのいろんな悲鳴や苦情も多くなってきました。
ただ、その一方でお客様からのサンクスメールが増えて来た時期でもありました。
「お花の事は全然わからないので、分かりやすく話してもらえて良かった!」
「大変細かいオーダーだったにも関らず親身に聞いていただき、その出来映えに感動しました!」
確かにフローリストからみたら素人同然の者に口出されたり、とっても面倒な作業が伴う様なオーダーを安易に引き受けられても納得いかなかったのかもしれません。
でもですよ、お客様ってその大半の方がお花の事をあまりよく知らないのです。
でも、こんなお花を贈りたいっていう朧げなイメージは持っていたりするんです。
よく知らないから勝手な事を言いますが、だからと言ってお客様に「花の事知らないんだから口出しするな!」って言いますか?
お客様対応しているのは、この私です。
私がお客様の思いや言葉を代弁してフローリストに伝えているのです。
「そんな面倒なコトやってられるか!」お客様に面と向かって言えますか?
自分が業界のコトを知らないから、その業界なりのやり方を知らないから、その業界のやり方でずっと進んで来ていたフローリストにとってはやり辛い環境だっただろうコトは私にもよくわかります。
一方、私の無知ゆえに常にお客様目線でいられるというスタンスは、お客様にとってももちろんプラスになるコトが多く、またそれはフローリストのスキルアップにもつながっていくものでもあったのです。
また今日も長くなってしまいました。
一度自分も心を落ち着かせて、また、明日続きを書かせて頂きます。
長文ご覧いただきまして、ありがとうございました!