プリザーブドフラワー専門評論家稲田雅人のデザイン解説ブログ

創作花屋花の音というプリザーブドフラワーを中心としたウェブショップを立ち上げて9年。その間に10,000点近い作品を観てきた眼がそのデザインの善し悪しを的確に判断して、そのデザインを解説します。

大人カワイイってどんな色イメージ?

プリザーブドフラワー専門評論家の稲田です。


本日お届けするお花のオーダーの際に『大人カワイイ感じで!』という一文がありました。


大人カワイイってどんな感じをイメージされますか?

担当するフローリストと話し合い、この際だから大人カワイイってどんなイメージかを追求してみたら?と私。


一瞬「えっ?!」という表情を見せるフローリストでしたが、「…してみたら?」の一見投げかけているかの様に見える言葉の裏にある強制力を感じ取ったのでしょう(笑)すぐ様「わかりました!」と気持ちを切り替えた様子。


本人はどう思っているか判りませんが、私としては前向きなフローリストの姿に大変嬉しく頼もしさを感じましたよ。


今回のオーダーは形状は決まっています。

 

ダブルフォトフレームと呼ばれる写真立てタイプ。


片方に写真を入れるスペースがあり、片側にお花をアレンジ出来るスペースがある2つ折タイプのフォトフレームです。


形状が決まっているとヤレる事のバリエーションってそう多くはありません。
特に今回の様なお花をアレンジ出来る空間に限りがあるタイプはその傾向が顕著です。


そうなると色づかいの優劣が作品の優劣に直結しそうです。



そして、問題の『大人カワイイ』という抽象的過ぎるイメージ。。。


フローリストが作った3タイプの『大人カワイイ』を掲載します。


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どうでしょう???


大人なイメージというと難しく感じますが、子供っぽいイメージの逆と考えるとイメージしやすくありませんか?


パステル調の色合いやフリルの様なフワフワした感じは子供っぽく感じますよね。


逆にグレイッシュな色合いやモーヴ系な感じは大人なセンスを感じます。そこに可愛さのエッセンスをプラスした感じが『大人カワイイ』ってことだと思います。


ただ、これも受け取る側のイメージによる所が大きいですし、イメージ的な部分に関しては必ずしも正解がある訳ではないですから、むしろ作り手がそれをしっかり意識して作れているかどうかの方が大切なような気がします。


ちなみにお客様は、2番目のデザインをチョイスされましたよ。