プリザーブドフラワー専門評論家稲田雅人のデザイン解説ブログ

創作花屋花の音というプリザーブドフラワーを中心としたウェブショップを立ち上げて9年。その間に10,000点近い作品を観てきた眼がそのデザインの善し悪しを的確に判断して、そのデザインを解説します。

プリザーブドフラワー専門評論家のお仕事その3

プリザーブドフラワー専門評論家の稲田雅人です。

私が日頃活動しているプリザーブドフラワー専門評論家について書かせて頂いております。その第3弾になります。

 

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自分がお花の世界を知らない為に起こるフローリストからのブーイングとお客様からの評価について書かせていただいておりました。

私が運営しております創作花屋花の音の作品画像。
その作品画像の並べる順番は、私が一手に引き受けて並べています。

商売をされている方なら判るかと思いますが、その商品の陳列ってとっても大切な作業です。売れ行きを大きく左右すると言っても過言では無いかも知れません。

陳列する際には、色の偏りがないか・価格のバランスはどうか?・フローリストの偏りはないか?・形状をまとめる方が良いか?バラエティ豊かにした方が良いか?etc

その基準に不正解はあっても正解はなく(ないと言うよりは答えは一つでは無いといった方が良いか…)、従ってその陳列いかんによって販売の伸びに大きな差が生まれます。

ウェブの場合、多くの方が上方からチェックして行きます。
なので、上方に気になる作品が無いと「ココのサイトは目的のモノが無い」との判断になってしまい、その段階でブラウザを消すボタンを押されるか、別のページに移動されてしまいます。

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前置きが長くなってしまいました。
ある時ふと気がついたのです。

その時も自分が陳列を担当しましたが、その特設ページの新作の売れ行きが、陳列の順番に沿って売れている事を・・・。

もちろん、イイ場所にある事になる訳ですから、下の方にある作品よりも売れる可能性が高いのは当たり前ですが、その順番通りにはそうそうならないものです。

「まてよ、コレってその作品がテクニカル的にどうだとか、カラーコーディネイト的にどうだとかは判らないけど、この作品がお客様に受け入れられる作品かどうかの判断(見る目・目利き)はできるようになってきている証ではないか?」

「毎月毎月多くの作品を見てるけど、コレだけの数を見ている人は日本にどれだけいるだろう?」

「これだけ見てたら、嫌でも目が肥えていくってもんじゃないか???」

自分の中の霞がかかっていた部分がパァーッと開けた様な感覚になりました。

弊店に参加しているフローリストも、自身の作品がお客様に評価されるとやっぱり嬉しいモノです。その数が多くなればなるほど、モチベーションも志も高くなります。

自分が知らない事でウィークポイントと思っていた事は、必ずしもウィークポイントでは無かったのです。

もし、知っていたら、お客様からご注文を頂いた初期の段階で「申し訳ありません、それは出来かねます」と言っていた事も多かったはずです。

知らないからこそ「面白いですね!ぜひ、やってみましょう!」と言ってしまう。そして、フローリストから安請け合いした事を非難されてしまう。
そんなやり取りの中で立ち位置が揺らいでいましたが、霞が晴れてからは堂々と「もうお客様にやってみましょう!と言ってしまったからやるしかない!」ってフローリストの尻を叩く様になりました。

もちろん、無理難題を押し付けている訳ではありません。

その多くは「やったことが無いから不安」「時間が掛かるし面倒」「自分があまり好まないデザインだ」etc ヤレないのではなく、やろうとして来なかっただけの事でした。

しぶしぶでも、やらざるを得ない環境になってしまってはヤルしかありません。

すると、その99%は出来るんです!

そりゃそうです。ヤレるのにやろうとして来なかっただけだったのですから!

お客様には「他では無理と言われたのにヤッてくれた」「想像以上の出来映えに感動した」「ここまでこちらの意思を聞いてくれた花屋はなかった!」と絶賛していただけますし、もう創作花屋花の音のファンになってくれますから、そのリピート率も激高です!

一方フローリストも「不安でチャレンジして来なかったけど、ヤッテみたら案外ヤレる!」「あまり好みじゃないデザインだからといって敬遠してたら気づかなかった事がみつかった!」「時間短縮も頭にいれながら取り組んだから、日常の作業でも早くなった!」とスキルアップに繋がる要素が盛りだくさんで、フローリスト自身もクリアする事でドンドン自信が深まっていきました。


また長くなってしまいましたね。

明日、しっかりまとめを書いて、このタイトルを終わりにしたいと思います。
いつも長文をお付き合いいただいてありがとうございます。